家族の足をケアする時間

健康を気遣う、小さなコミュニケーション
「今日は疲れていない?」
「足、少し冷たいね」
「ここは痛くない?」
家族の足をやさしくケアしていると、言葉だけでは分からなかった身体の変化に気づくことがあります。
足をケアすることは、病気を診断するための行為ではありません。
けれども、相手の身体を気遣い、ゆっくり向き合う時間にはなります。
足の問題は、気づかれにくいことがあります
2025年に発表された、地域で生活する高齢者の足の健康に関するレビュー論文では、142件の研究が分析されました。
その結果、地域で暮らす高齢者は多くの足の問題を抱えており、足の状態を幅広く評価し、その人に合った支援につなげる必要があると指摘されています。
普段は靴下や靴で隠れている足。
本人も家族も、痛みや歩きにくさが現れるまで変化に気づかないことがあります。
だからこそ、日常の中で足を見る機会を持つことが大切です。
足のケアも研究されています
2026年に発表されたリフレクソロジーのスコーピング・レビューでは、19件の研究が分析され、痛みや不安などについて好ましい変化を報告した研究が複数確認されました。
ただし、この結果は「足裏の特定の場所を押せば病気が治る」と証明したものではありません。また、ケアの方法が研究ごとに異なるため、今後さらに検証する必要があります。
研究結果を大切に扱うためにも、できることと、まだ分かっていないことを区別しなければなりません。
大切なのは、相手を思ってケアすること
家族の足をケアするとき、強く押す必要はありません。
「気持ちいい?」
「強すぎない?」
「痛いところはない?」
そう声をかけながら、手のひらでやさしく包む。
それだけでも、慌ただしい日常の中で、お互いの身体と気持ちに向き合う時間になります。
なお、傷、腫れ、強い痛み、熱感、急な色の変化、原因の分からないしびれなどがある場合は、揉まずに医療機関へ相談してください。
足を観る。
足裏をやさしくケアする。
相手の言葉に耳を傾ける。
家族の健康を思う気持ちを、日々の小さな習慣にしてみませんか。
【出典・参考文献】
藤井かし子「地域で暮らす高齢者の足の健康:スコーピング・レビュー」『日本フットケア・足病医学会誌』2025年、第6巻第3号、158–168頁。DOI:10.34466/jjsfcpm.6.3_158
Gañan Rojas YL, et al. “Reflexology as an integrative and complementary health practice for adults and older adults: A scoping review.” Complementary Therapies in Medicine. 2026;98:103348. DOI:10.1016/j.ctim.2026.103348 PMID:41831528
ご家族の足に手を添える時間を、暮らしの中に増やしたい方へ。足育アカデミーの説明会・体験会でお待ちしています。
整体師として15年、介護福祉士として15年。足裏健康法の講座では約400名の卒業生を送り出してきました。町田・玉川学園の地で「花南式 足育アカデミー」として、もう一度スタートしています。この南波ブログでは、これまで歩いてきた道のりと、いま考えていることを書いていきます。










