足つぼスクールの選び方|50代から始めても続く5つの確認ポイント

「足つぼを学んでみたい」と検索して、スクールの一覧を眺めたまま止まってしまう。そんなご相談を、私たちはよくいただきます。
金額も期間も書いてあるのに、自分に合うかどうかだけが分からない。その感覚は、とても自然なものです。
足つぼスクールを選ぶときに見るべきなのは、料金表ではありません。①学べる範囲 ②講師が現場を持っているか ③実技の時間 ④費用に何が含まれるか ⑤修了後に続けられる場があるか、この5つです。
いずれもパンフレットには書かれていません。けれど説明会や体験会で尋ねれば、その場で分かります。逆にこの5つを確かめずに申し込むと、通い始めてから違和感が出てくるものです。
この記事では、講座の種類の違い、5つの確認ポイント、費用と資格の見方を順に扱います。あわせて、介護の現場を知る講師から見た「本当に使える技術」もお伝えしましょう。50代・60代から学び始める方がつまずきやすい場所も具体的に挙げました。
読み終えたときに「ここを聞いてみよう」という質問が3つ浮かんでいれば、この記事の役目は果たせたことになるでしょう。
INDEX≡目次
- 1足つぼスクールで学べることと、講座の種類
- ►反射区の知識を学ぶ講座
- ►実技(押し方・力の入れ方)を中心にした講座
- ►資格取得までを見据えた講座
- ►家族へのセルフケアを目的にした講座
- 2足つぼスクールの選び方|5つの確認ポイント
- ►①学べる範囲はどこまでか(反射区・実技・組み立て)
- ►②講師が現場を持っているか
- ►③実技の時間がどれくらいあるか
- ►④費用に何が含まれているか
- ►⑤学び終えたあとに続けられる場があるか
- ►よくあるつまずき方と、その避け方
- 3費用・期間の見方と、資格の位置づけ
- ►総額ではなく「1回あたりの実技時間」で見る
- ►再受講・フォローや教材費の扱い
- ►国家資格と民間資格の違い
- ►学んだあと、どこまで人に行えますか
- 4介護の現場から見た「本当に使える技術」とは
- ►力の強さではなく、力の抜き方を学ぶ
- ►相手の体勢と自分の姿勢をどう作るか
- ►「今日はここまで」と引く判断ができること
- 5学んだ先にあるもの|家族に手渡せる一生ものの技術
- ►道具がいらないから、いつでもどこでも使える
- ►「してあげる」から「一緒にやる」へ
- ►学んだ人が、次に教える側になっていく
- 6まずは無料の説明会・体験会で確かめてください
- ►体験会で確かめてほしい3つのこと
- ►参加の流れと当日の持ち物
- ►迷っている段階でも大丈夫です
- 7まとめ|スクール選びで持ち帰っていただきたいこと
- 8よくある質問
- ►足つぼのスクールは未経験でも通えますか?
- ►足つぼの資格は国家資格ですか?
- ►スクール選びで、いちばん見落としやすい点はどこですか?
- ►体験会にはどんな服装で行けばよいですか?
- ►講座を修了したら、足つぼを仕事にできますか?
- ►足つぼを受けると体調が良くなりますか?
足つぼスクールで学べることと、講座の種類
足つぼスクールの内容は「反射区の知識」「押し方の実技」「相手に合わせた組み立て」の3つに分かれます。
どこまで扱うかはスクールごとに違うため、同じ「足つぼ講座」でも中身は別物です。週末の数時間で終わる入門講座から、1年かけて資格取得まで進むものまで幅があります。ご自分がどこを目指すのかによって、選ぶべき講座も変わってきますね。まずはこの全体像を持っておくと、比較の軸が定まります。
見学や体験の前に、ご自分の希望を一文にしておくのもおすすめです。「母の足に週1回してあげたい」「いずれ人に教えたい」。この一文があるだけで、担当者からの提案が具体的になりますからね。
| 講座タイプ | 主な目的 | 期間の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 反射区の知識中心 | 位置と名称を体系的に覚える | 短期(数回) | まず全体像を知りたい方 |
| 実技中心 | 押し方・力の入れ方を体で覚える | 中期(継続) | 手を動かせるようになりたい方 |
| 資格取得型 | 認定の取得まで進む | 長期(半年~1年) | 活動の裏づけがほしい方 |
| 家族向けセルフケア | 身近な人に使える形で持ち帰る | 短期~中期 | 家族にしてあげたい方 |
反射区の知識を学ぶ講座
反射区とは、足裏の各部分が体の器官とつながっていると考えられている地図のようなものです。この講座では、その位置関係と名称を体系的に覚えていきます。
知識だけを扱う講座は、比較的短期間で終わるものが目立ちます。図を見ながら「ここが胃、ここが腸」と対応を確認する形が中心でしょう。
ただし、知識と手の動きは別物なのです。反射区の位置を暗記できたとしても、実際に相手の足に触れた瞬間、同じようにはいきません。指をどこに当て、どの向きに力を送るのか。そこは図では伝わらない領域です。
知識系の講座を選ぶなら、そのあと実技をどこで補うかまで考えておくと安心でしょう。独学の動画で埋めるのか、別の講座を重ねるのか。ここを決めずに進むと、覚えた知識が使われないまま眠ってしまいます。
実技(押し方・力の入れ方)を中心にした講座
実技中心の講座では、指の当て方、体重の乗せ方、リズムの作り方を繰り返し練習します。ここが足つぼの核心と言ってよい部分でしょう。
実技の指導で繰り返し出てくるのが、「姿勢」「規則性のあるリズム」「圧を入れる方向」。この3つです。
手順そのものより、体の使い方に時間が割かれています。この事実は見逃せません。
手順を覚えることと、体の使い方が身につくことは、まったく別の段階だとお考えください。前者は数時間で終わっても、後者には反復が要ります。実技中心の講座を選ぶ価値は、この反復の量にこそあるわけです。
資格取得までを見据えた講座
認定資格の取得までを組み込んだ講座もございます。修了後に認定証が発行され、活動の裏づけとして使えるようになる形です。
通学の進め方は、スクールによっていくつかのパターンがあります。到達点も期間も一律ではない、というのが実際のところですね。
資格を目指す場合、どの団体の認定なのかも確かめておきましょう。認定団体によって、学ぶ範囲も求められる時間数も変わってくるためです。
もうひとつ、その認定が何に使えるのかも聞いておきたいところです。名刺に書けるだけなのか、団体の紹介や保険の枠組みまで含まれるのか。ここは団体ごとに差が出る部分でした。
資格そのものを否定する話ではありません。ただ、認定証を受け取ることが目的になってしまうと、肝心の手が育たないまま終わってしまいます。
家族へのセルフケアを目的にした講座
「仕事にするつもりはないけれど、家族にしてあげたい」。この動機で学ばれる方が、実はとても多くいらっしゃいます。
例えば、離れて暮らすお母さまが最近つまずきやすくなった、と気にされていた50代の方。月に一度の帰省のたびに足に触れる時間をつくりたい、という理由で通い始められました。目的がはっきりしていると、講座で聞く質問も自然と絞られてきます。
この場合、資格の有無より「続けられるかどうか」が判断軸になるはずです。難しい理論より、今日から母の足に使える形で持ち帰れるかどうか。そこを基準に選んでみてください。
足育アカデミーが大切にしているのも、まさにこの層です。詳しくは足育アカデミーとはのページでもお伝えしています。
この目的で学ばれる方には、専門用語の量も判断材料になるはずです。テキストが専門書のように厚い講座は、仕事にする方には向いていても、家庭で使いたい方には負担になりかねません。
「家族に使う前提で教えてもらえますか」。この一言を投げてみると、講座の姿勢がよく見えてきますよ。
足つぼスクールの選び方|5つの確認ポイント
確かめたいのは、学べる範囲・講師・実技時間・費用の内訳・修了後の場という5つです。
いずれも説明会や体験会でその場で質問できる内容ばかりで、答え方そのものがスクールの姿勢を映し出します。ここを飛ばして金額だけで決めてしまうと、あとから調整がききません。パンフレットの見出しでは分からないことばかりなので、遠慮なく尋ねてしまうのがおすすめです。
順番としては、①から⑤へ機械的に聞く必要はありません。ご自分が最も気にしている項目から入って構わないのです。ひとつ深く聞けば、他の答えも自然とついてきますからね。
①学べる範囲はどこまでか(反射区・実技・組み立て)
最初に確かめたいのが、講座のゴールです。「反射区を覚えるところまで」なのか、「相手の様子を見て組み立てられるところまで」なのか。ここで必要な時間はまるで変わります。
尋ね方としては「修了したとき、私は何ができるようになっていますか」が分かりやすいでしょう。この問いに具体的に答えられるスクールは、カリキュラムの設計がはっきりしている証拠です。
逆に「個人差があります」だけで終わってしまう場合は、もう少し踏み込んで聞いてみてください。ご自分の目的と講座のゴールが重なっているか——ここが最初の関門になります。
②講師が現場を持っているか
講師が今も現場で手を動かし、人に教え続けているかどうかは、指導の質に直結する要素です。
教える内容が教科書の再生にとどまらず、「こういうときはこうする」という判断まで含まれてくるためでしょう。現場を離れて久しい講師の場合、想定外の質問への答えが薄くなりがちです。
とくに高齢のご家族を想定している方は、講師に介護や高齢者施設での経験があるかを尋ねてみてください。なお足育アカデミーの講師は、あはき法上の国家資格者ではありません。介護福祉士としての経験と、指導者としての実績を土台にしています。足の状態も、力の加減も、若い方とは前提が違ってきます。むくみのある足、皮膚の薄い足、爪の変形した足。こうした足に触れた経験の有無は、そのまま指導の厚みに表れるものです。
足育アカデミーの講師紹介では、そのあたりの経歴を公開しています。
③実技の時間がどれくらいあるか
講座全体の時間ではなく、自分の手が動いている時間で数えるのがこつです。座学が長く、実技は最後の30分だけ、という構成も見かけます。
片足をひと通り行う流れ自体は、20分ほどで終わることもあります。手順そのものは、決して長いものではありません。
にもかかわらず、実技の指導では姿勢や圧の方向が繰り返し扱われます。つまり、反復の量がそのまま定着の差になるということですね。
「1回の講座で、実技は何分ありますか」。この一言を、数字で聞いてしまいましょう。答えが即座に返ってくるかどうかも、ひとつの判断材料になるはずです。
④費用に何が含まれているか
受講料に何が含まれ、何が別料金なのか。ここを分解しておきましょう。
教材費、認定料、再受講費、練習会の参加費といったところが、後から乗ってくることも珍しくありません。総額が安く見えても、認定料が別で加算されれば逆転する例も出てきます。
逆に、一見高くても再受講が無料なら、実質の単価は下がるわけです。表示価格の比較だけでは、本当のところが見えてきません。
分割払いの可否や、途中でやめた場合の扱いも確かめておきたい項目でした。長く通う講座ほど、暮らしの変化に当たる確率も上がるためです。
聞きにくいと感じる方もいらっしゃいますが、こうした質問に誠実に答えるかどうか自体が、判断材料のひとつになりますよ。
| 項目 | 含まれる / 別途 | 確認したい質問例 |
|---|---|---|
| 受講料 | 要確認 | 「表示価格に含まれるのはどこまでですか」 |
| 教材費 | 別途が多い | 「テキスト代は受講料に含まれますか」 |
| 認定料・登録料 | 別途が多い | 「認定を受けるのに別の費用はかかりますか」 |
| 再受講費 | スクール差大 | 「もう一度同じ回を受けられますか。費用は」 |
| 練習会・フォロー会費 | スクール差大 | 「修了後も参加できますか。会費はありますか」 |
⑤学び終えたあとに続けられる場があるか
見落とされがちなのが、ここでしょう。技術は使わないと手が鈍るものです。
修了して半年後、練習相手がいないまま遠ざかってしまいます。この流れが、いちばんもったいない終わり方ではないでしょうか。せっかく身につけた感覚が、使われないまま薄れていってしまいます。
修了生が集まる練習会はあるのか。質問できる相手は残るのか。申し込む前にこの一点を尋ねておくだけで、その後の景色が変わります。
私たちの実感でも、続いている方の多くは「戻れる場所」を持っていらっしゃいます。技術そのものより、環境が定着を支えているのですね。
よくあるつまずき方と、その避け方
ご相談を受けていて多いのは、次の3つです。座学中心で手が動かないまま終わってしまうこと。学んだあとに練習相手がいなくなること。そして「誰に何をしてあげたいか」が決まらないまま申し込んでしまうこと。
3つ目は、意外に大きく効いてきます。「母の足に触れたい」と決まっている方は、学ぶ速度が違うのです。目的がはっきりしていると、講座中の質問も具体的になるためでしょう。
避け方はどれも単純で、申し込む前にひとつ質問しておくだけで足ります。体験会の場は、まさにそのためにあると考えてください。
費用・期間の見方と、資格の位置づけ
費用は総額ではなく、1回あたりの実技時間で割って比べると実像が見えてきます。
あわせて押さえておきたいのが、足つぼやリフレクソロジーの資格が国家資格ではなく民間認定にあたる点です。この2つを知っておくだけで、広告の見え方がずいぶん変わってくるはずです。数字と肩書きの両方に、冷静な目を向けてみましょう。
どちらも、あとから取り返しがつきにくい部分でした。費用は払ってしまえば戻りませんし、資格の位置づけを誤解したまま活動を始めると、名乗り方から見直すことになりかねません。
- A校 : 総額が安く見える
- B校 : 総額が高く見える
- この時点では判断できない
- A校 : 実技が短く単価は割高に
- B校 : 実技が長く単価は割安に
- 見え方が逆転することがある
総額ではなく「1回あたりの実技時間」で見る
カリキュラムは部位ごとに積み上がる構成が一般的です。膝周り、足の甲、リンパ。多くのスクールで、部位別に回が分かれています。
つまり、扱う部位が増えれば回数も費用も膨らんでいく構造なのです。
総額の大小ではなく、その金額で自分の手が何時間動くのかという単価で捉えてみてください。この見方に切り替えると、高く見えた講座が実は割安だと分かる逆転もしばしば起こります。判断を誤りにくくなる、実用的なものさしです。
再受講・フォローや教材費の扱い
再受講の可否は、長い目で見ると効いてきます。技術は一度で完全に入るものではないためです。
「修了後に、もう一度同じ回を受けられますか」「そのときの費用はいくらですか」。この2問を尋ねておけば、実質のコストがつかめるでしょう。
教材費も同様です。テキスト代が別なのか、クリームやオイルなどの消耗品は自前なのか。細かく見えて、続けるうちに積み上がっていく部分ですね。
練習用のベッドや椅子まで求められる講座もございました。自宅で復習する前提なら、その環境をどう作るかも受講前に相談しておきたいところです。
「家に何を用意しておけばよいですか」。この質問への答えが具体的なら、卒業後の使い方まで想定できている講座と考えてよいはずですよ。
国家資格と民間資格の違い
足つぼやリフレクソロジーの資格は、民間団体が独自の基準で認定するものです。一方、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は、法律に定められた国家資格。法的な位置づけがはっきり異なります。
出典:e-Gov法令検索(2026年8月時点)
ここを混同したまま「資格が取れる」という言葉だけで選んでしまうと、あとから認識のずれが生まれかねません。
資格の名称よりも、学べる内容で選ぶほうが確かでしょう。認定証は学びの結果であって、目的ではないためです。何ができるようになるのかを軸に据えると、選択がぶれにくくなります。
| 項目 | 国家資格 | 民間資格(足つぼ・リフレクソロジー) |
|---|---|---|
| 根拠 | あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 | 各団体が独自に定めた認定基準 |
| 診断・治療 | 法に定められた範囲で可能 | できない |
| 業として行えるか | 可能 | 不可(あん摩・マッサージ・指圧にあたる行為) |
学んだあと、どこまで人に行えますか
ここは誤解が生まれやすいところなので、線引きだけお伝えします。
あん摩・マッサージ・指圧にあたる行為を業として行うには、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格が必要です。民間の認定が、その代わりになることはありません。足育アカデミーも、国家資格を持たない立場で運営しています。
ですから、診断や治療にあたる行為はできません。「この症状が治ります」といった説明も同じです。足つぼは医療ではなく、日々の手当てや心地よさを分かち合うもの。そう捉えていただくのが、いちばん実態に近い理解だと考えています。
学ぶ側がこの線引きを持っていることは、そのまま相手を守ることにつながります。できないことを知っている人ほど、安心して任せられるものですね。
ご家族に触れる場合も同じです。持病のある方、通院中の方に対しては、まず主治医に確認してから。この順番を崩さないことが、長く続けるための土台になります。
そのうえで、講座には段階があります。ご家族や身近な方へのケアを目的とした内容から、他者へのケアまで視野に入れた上位のコースまで、目的に応じて選べる構成です。細かな線引きは、体験会と講座のなかで具体的にお伝えしています。
介護の現場から見た「本当に使える技術」とは
教室でうまくできることと、介護の現場で通用することは、少しだけ違います。その差は、実際に高齢の方の足に触れた瞬間に立ち上がってきました。
足育アカデミーの監修にあたる講師は、整体師として15年、介護福祉士として15年の経験を重ねています。整体師はあはき法上の国家資格ではなく、介護福祉士は福祉分野の国家資格です。つまり本アカデミーは、あん摩マッサージ指圧師などの資格を持たない立場で運営しています。松戸市で開講した足裏健康法講座では、4年間で16期・約400名を育てました。受講生の年代は20〜30代から人生の後半を迎えた方まで幅広く、学んだケアは小さなお子さんからご高齢のご家族まで、多世代に向けて使われています。
出典:足育アカデミー 講師紹介(2026年8月時点)その現場から見えてきたのは、強く押せることよりも、力を抜けることのほうが役に立つという事実でした。
教室では強く押せる人が上手に見えます。ところが現場では、相手の顔色を見て手を止められる人のほうが頼りにされました。この章では、その違いを3つの角度からお伝えします。
- 反射区を覚える
- 手順どおりに押す
- 決まった強さで最後まで通す
- 相手の足の状態を見る
- 力を抜いて加減する
- 今日はここまでと判断する
力の強さではなく、力の抜き方を学ぶ
高齢の方の足は、皮膚も筋肉も若い方とは状態が違います。同じ強さで押してしまえば、痛みだけが残る結果になりかねません。
「激痛ではなく、優しい痛みで」という考え方を大切にする流儀もあります。強さを競う世界ではない、ということですね。
力を抜く技術は、独学では身につきにくい部分でしょう。自分では抜いているつもりでも、相手には強く伝わっています。この差は、鏡を見ても分かりません。誰かに見てもらいながら覚えるしかないところなので、実技時間の確認がここでも効いてきます。
相手の体勢と自分の姿勢をどう作るか
見落とされやすいのが、施す側の姿勢です。無理な体勢で続けてしまえば、自分の腰や手首を痛めます。
長く続けている方ほど、この部分をていねいに習っていらっしゃいます。相手に触れる前に、まず自分の座り方から。そういう順番で教わったかどうかが、5年後の差になって表れるものです。
椅子の高さ、足を置く位置、肘の角度も同じです。地味な話に聞こえるでしょうが、ここを整えるだけで疲れ方がまるで変わります。長く続けたい方こそ、最初に確かめておきたい部分ですね。
「今日はここまで」と引く判断ができること
技術のなかで最も大切でありながら、教わる機会が少ないのが「やめどき」でしょう。
満腹の直後、発熱しているとき、感染症があるとき。こうした場面では触れないという判断が要ります。傷や強い腫れがある部位も避けるべき対象です。
体調や既往によっては控えたほうがよい場面もあるため、迷ったときはかかりつけの医療機関にご相談ください。引ける人が、いちばん安全な人なのです。
「せっかく来てもらったから」という気持ちが、判断を鈍らせることもございました。相手のためを思うなら、やらない選択も同じくらい価値があります。
講座を選ぶときは、この禁忌をどれだけ丁寧に扱っているかを見てみてください。安全の話に時間を割く講座は、信頼していただいてよいはずですよ。
学んだ先にあるもの|家族に手渡せる一生ものの技術
足つぼは、それ自体がゴールではなく、人とつながるための手段だと私たちは捉えています。
一度きちんと学べば、道具も場所もいりません。ご家族や友人の足に触れながら「今日はどうだった」と話す時間が生まれます。ここに、いちばんの価値が宿るのではないでしょうか。技術は、会話のきっかけとしても働いてくれます。
言葉が少なくなりがちなご家族ほど、手が先に橋を架けてくれることがありました。何を話すか決めなくても、足に触れているうちに自然と口が動き出すからです。
道具がいらないから、いつでもどこでも使える
必要なのは自分の手だけです。旅行先でも、実家に帰省したときでも、思い立てばその場でできます。
道具が要らないという性質は、続けやすさに直結するものです。準備が必要な習慣ほど、間があくと戻りにくくなりますからね。
年齢を重ねてから始めた技術が、そのまま20年30年と使えるものになります。「21世紀の薬箱」という言葉には、そうした意味を込めました。副作用のない手当てを、自分の中に持っておく感覚に近いでしょうか。
「してあげる」から「一緒にやる」へ
面白いもので、学ばれた方の多くが途中から「相手にも覚えてもらう」方向へ進みます。一方通行のケアより、お互いにやり合うほうが続くためでしょう。
ご夫婦で、親子で、友人同士で続けていらっしゃいます。足に触れる時間が、そのまま会話の時間になるという声をよくいただきます。
受け手にまわる時間があることも、上達につながりました。押される側の感覚を知ってはじめて、自分の力加減を疑えるようになるためです。
「昨日は歩きすぎたね」「ここが硬いよ」。そんなやりとりが生まれる関係は、技術以上の贈り物ではないでしょうか。
学んだ人が、次に教える側になっていく
修了された方が、地域の高齢者施設やデイサービスで活動されている例もございます。学びが一人の中で完結せず、次の人へ渡っていく形ですね。
技術を抱え込まず、次の人へ手渡していく——監修にあたる講師が指導の道へ進んだのも、この考えからでした。一人が直接触れられる人数には限りがあります。けれど、教えられる人を増やせば、届く範囲は広がっていくのです。
教える側にまわると、自分の理解も一段深くなりました。人に説明するために、なんとなく覚えていた部分を言葉にし直す必要が出てくるからですね。
まずは無料の説明会・体験会で確かめてください
ここまでの5つの確認ポイントは、資料を読むより、実際に足に触れてみるほうが早く分かります。読んで納得することと、手で納得することは別ものでした。
足育アカデミーでは無料の説明会・体験会を開いています。学びの雰囲気を見て、それから決めていただければ十分です。その場で合わないと感じたなら、それも大切な判断材料になるでしょう。
売り込みの場ではありませんので、その日に決めていただく必要もございません。実技を少し体験し、質問して、持ち帰る。その流れだけで十分に判断材料が揃うはずですよ。
体験会で確かめてほしい3つのこと
ひとつめは、実技の時間がどれくらい取られているか。ふたつめは、講師が質問にどう答えるか。みっつめは、修了後に集まれる場があるか。
この3つは、その場の空気でかなり分かるものです。答えの内容より、答え方を見てみてください。曖昧にせず、できないことはできないと言うかどうか。そこに姿勢が出ます。
遠慮は不要です。聞かれて困る質問ではありませんから、思ったことをそのまま口に出していただければと思います。
参加の流れと当日の持ち物
足首を出しやすい服装だと動きやすく、着脱しやすい靴だとより安心でしょう。持ち物は特にございません。
当日は講座の説明を聞いたあと、実際に足に触れる時間を設けています。見ているだけでは分からない感覚を、ご自分の手で確かめていただく流れですね。
所要時間や会場の行き方など、気になることは事前にお問い合わせいただけます。当日の質問時間も設けていますので、その場で思いついたことをそのまま聞いていただいて構いません。
日程や会場の詳細は説明会&体験会のご案内をご覧ください。お申し込みはこちらのフォームから承っております。
迷っている段階でも大丈夫です
「まだ学ぶと決めたわけではない」という状態でのご参加も歓迎しています。むしろ、その段階で来ていただくほうが、こちらとしてもお話ししやすいところがあるのです。
比べたうえで他を選ばれることもあるはずで、それも自然な流れでしょう。
私たちが困ることは何ひとつございません。むしろ、納得しないまま通い始めるほうが、お互いにとって不幸な結果になりますからね。
ご自分に合う学びの場が見つかること。私たちがいちばんに願っているのは、そこです。
まとめ|スクール選びで持ち帰っていただきたいこと
最後に、この記事で押さえた要点をもう一度だけ並べておきます。スクール選びで迷ったとき、ここだけ読み返していただければ十分です。
足つぼスクールを比べるときに見るのは、料金表ではありません。①学べる範囲 ②講師が現場を持っているか ③実技の時間 ④費用に何が含まれるか ⑤修了後に続けられる場があるか。この5つでした。
費用は総額ではなく、実技1時間あたりの単価に直すと実像がつかめます。資格については、足つぼの認定が国家資格ではない点を押さえておいてください。
そして、介護の現場から見えてきたのは、強く押せることより力を抜けることのほうが役に立つという事実でした。引ける人が、いちばん安全な人なのです。
どの項目も、説明会や体験会でその場で尋ねれば分かります。まずは足を運んで、ご自分の手で確かめてみてください。
よくある質問
足つぼのスクールは未経験でも通えますか?
未経験から始める方が多くいらっしゃいます。大切なのは経験よりも「誰にしてあげたいか」がはっきりしていることです。ご家族のためにという動機で学び始める方も少なくありません。まずは体験会で実際に触れてみて、続けられそうか確かめてみてください。
足つぼの資格は国家資格ですか?
いいえ、足つぼやリフレクソロジーの資格は民間団体による認定です。国家資格ではないため、医療行為や治療にあたる行為はできません。資格の名称よりも、学べる内容と学んだあとに何ができるようになるかで選ぶことをおすすめします。
スクール選びで、いちばん見落としやすい点はどこですか?
学び終えたあとに練習を続けられる場があるかどうかです。技術は使わないと手が鈍ります。卒業後に集まれる機会や相談できる相手があるかを、申し込む前に確認しておくと安心です。
体験会にはどんな服装で行けばよいですか?
足首を出しやすい服装だと動きやすいです。素足になる場面がありますので、着脱しやすい靴だとより安心です。持ち物は特にありませんので、気軽にお越しください。
講座を修了したら、足つぼを仕事にできますか?
業として行うには、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格が必要です。業とは、反復継続して料金をいただいて行うことを指します。民間の認定は、その代わりにはなりません。
足育アカデミー自体も、あはき法上の国家資格を持たない立場で運営しています。
一方で講座には段階があり、ご家族向けの内容から、他者へのケアまで視野に入れた上位のコースまで用意しています。どこまでをどういう形で行うかは、法令をご確認のうえご判断ください。体験会でもご説明しています。
足つぼを受けると体調が良くなりますか?
足つぼは医療ではないため、体調が良くなると断定することはできません。押したあとに足が軽く感じたり、心地よさを感じたりする方は多くいらっしゃいます。あくまで日々の習慣のひとつとして、無理のない範囲で取り入れていただくものとお考えください。なお満腹の直後や発熱時、感染症のあるときは避けてください。
記事監修
南波剛
足育アカデミー 講師/足裏健康法 指導者整体師歴15年/介護福祉士歴15年/足裏健康法講座 16期・約400名を育成/手技・指導歴20年で事故ゼロ
整体師として15年間、数多くの方の身体と向き合う中で足裏健康法と出会い、 中国の師のもとで専門的に技術を学ぶ。「一人で手を動かし続けるよりも、 この技術を一般の方へ伝え、大切な家族や身近な人を支えられる人を増やすことこそ、 これからの時代に求められている役割ではないか」という思いから指導者の道へ。 松戸市で開講した足裏健康法講座では4年間で16期・約400名を育成し、修了生は 地域の高齢者施設やデイサービスなどで活動している。介護福祉士としての15年の経験も 指導に活かし、安全性と身体の仕組みの理解を重視した指導を続けている。

